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渡部かおり(以下渡部):トレンチコートは、本当に日本人女性に大人気だよね。秋になれば、瞬く間に日本の街に溢れかえる。以前、気になって表参道の交差点近くのカフェで10月に定点観測してみたことがあるの。2時間で、276人の女性がベージュのトレンチを着てたからね。
小川夢乃(以下小川):そういう観察、よくしてそう…(笑)。それにしても、すごい数!オンオフ問わずに使えるし、大多数のブランドが出してるもんね。
渡部:でも私、王道のベージュトレンチが似合わないのよ。何度試着しても「警部!」って自分で突っ込んでしまう。だから色が派手とか、フォルムが面白いとか、ちょっと変形型を選ぶことにしてるよ。「ドレストレンチ」なんて言葉があるように、1枚でドレスっぽく見えるような1枚を着たいな。
小川:かおりさん、いつもすごくマニッシュだから意外だけど、「ドレストレンチ」は年齢、テイスト問わずに人気高い。
渡部:ヘインズのTシャツ、花柄のマキシ丈スカートの上から羽織る。足元はVANSのハイカットスニーカーとかスリッポン。バッグは布バッグ。フェミニン派の女性はシンプルに着てもいいと思うけど、私にとっては、それくらいのカジュアルダウンは必須!
小川:私は逆に王道のトレンチをパリジェンヌのコスプレか!って言われるくらいに、クラシックに着たい。着崩さずにボタンは全部しっかりと閉めて、首元に少しだけ中に着たハイネックをのぞかせる。頭にはもちろん、柄物のスカーフを巻きますよ。
渡部:夢ちゃんの後ろに今、パリの街灯と落ち葉と石畳が見えた気がする。そういう時はバッグはどうする?
小川:黒のレザーハンドバッグがいいな。コンパクトでショルダーがついてるものを合わせるのが気分。
(小川)とことんクラシックに着こなして、
目指せパリジェンヌ!
(渡部)“ドレストレンチ”をカジュアルダウンするのが
自分らしさにつながる。
渡部:これまた、私、襟が似合わなくてね。世の中でいうスタンダードアイテムを全然持っていないのかもしれないな。パジャマシャツは愛用してるんだけれども……。開襟シャツは大丈夫なの。
小川:襟ものは顔や骨格によって似合う、似合わないがはっきりするアイテムだと思う。だから今回はスタンドカラーだったり、襟が小さめだったり、比較的、誰もが似合いそうなものをピックアップしてみたのです。
渡部:丈も長めで身幅が広いものが多くて、体型も気にせずにいろんなスタイリングを楽しめそうだね。
小川:Rakuten Fashionでも取り扱いがある<Scye(サイ)>でチェック柄のパンツスーツを買ったので、その中に白シャツを入れたい。裾は外に出して着るのがよさそう。足元はクラシックな“バッシュ”みたいなスニーカーがいい。
渡部:私は着丈長めの白シャツに、この秋冬に流行りそうな派手な柄のレギンスを合わせたい。チュニックとかワンピース感覚なら白シャツも楽しめそうだから。
(小川)チェック柄のスーツの中に着て、
長い裾を外に出す。
(渡部)選ぶレギンスはサイケ柄の花柄が気分。
白シャツをチュニック気分で取り入れて。
小川:これはもう、何足あってもいいですもんね。今までは女性のためのフラットシューズといえば、バレエシューズ1択だったでしょ?特に黒のバレエシューズは永遠に愛されるアイテム。
渡部:確かにねー。私も<レペット>の黒をよく履いてた時期があったな。
小川:黒のバレエシューズなら、ニットとレザー、光沢のあるナイロンという風に素材を変えながら、全身黒でまとめるのが好き。でも、この秋ならこのヒョウ柄かな。
渡部:普段、ヒョウ柄ってあまり着てないよね?
小川:実はそう。初心者はフラットシューズからトライするのがいいかなと思って。ポイントはシンプルなものに合わさないこと。タイダイ染めのロンT×グリーンパンツのようなパンチのある色合わせで、足元にヒョウ柄っていうのが気分。
渡部:派手だなー(笑)。私はじわじわ人気が浸透しつつあるチャイナシューズが気になってる。素足に履いても、薄い白ソックスに履いてもよさそう。NiziUにはまってるんで、願わくば彼女たちの練習着みたいに短め丈のボーダー(笑)、ボトムはいつものブルーデニムにさらっと履くくらいでもさまになるかと。足元だけにごちゃっとエスニック特有の柄や色があるの、かわいいと思う。
(渡部)いつもの定番スタイルに合わせるだけで、
トレンド感が増す。
(小川)ヒョウ柄はシンプルに履かないのがポイント。
柄、色を巧みにミックス。
渡部:パールアクセサリーも定番だけれど、昨年あたりからはパール×チェーンとかの変わり種も出始めて、また注目度が高まってるね。夢ちゃんもパールのネックレスをよくしてるよね。
小川:うん。私はパールのアクセサリーとアイウエアのおしゃれを楽しんでます。特にイヤカフとかイヤリングといった“耳もの”との合わせが好きで、今年の秋もいろいろ挑戦したい。
渡部:ゴールドとの相性もいいから、Tシャツとかニットの様な定番服に一粒つけるだけでエレガントに見える。
小川:どんな色のニットにも映えるという凡用性も魅力だよね。メタルフレームにパールのイヤリング、そして真っ赤なリップを合わせる。パールは小粒を重ねづけするのもいいと思う。
渡部:私はパールのリングとネイルで、手元のおしゃれを楽しみたい。同じく、リングはこれでもかっていうくらい重ねづけしたいな。ネイルはイエローとかグリーンとか原色のマット。オンライン打ち合わせでも、ちょっと小粋に目立てそうだよね。
(小川)パールのイヤーカフやイヤリングと
メガネのスタイリングを楽しみたい。
(渡部)パールリングの重ねづけに、
派手なネイルって最高!
プロフィール
小川夢乃(スタイリスト)
1年の大半はヴィンテージのワンピースが主役。秋冬はパープル、アニマル柄、ラメが気になる(単に派手好き)。派手な服を着て表参道を爆走するママチャリを見かけたら、それは、多分私です。
渡部かおり(編集者・ライター)
THE SHEという新しいファッションのプラットフォームを立ち上げました。https://theshe-tokyo.com
インスタグラムは @theshetokyo 秋冬のファッションはまだ定まらず、次回に持ち越し。
「スタンダード」、つまりは定番服。ワードローブの軸であり、比較的TPOを気にせず、様々なシーンで着こなせて、流行り廃りと関係がないアイテムを指す。今の日本人女性なら黒のダウンコート、トレンチコート、無地のニット、白シャツ、ブルーデニム、Aライン膝丈スカート、花柄のワンピース、黒パンプス、黒ハンドバッグあたりだろうか。
次は自分の定番服を考えてみた。ロンT、ブラックデニム、つなぎ、マキシ丈の柄ワンピース、グレースウェット、布バッグ、スニーカー。わあ、少ない。少なくてカジュアルすぎ。
しかし、まごうことなく自分そのもの。まず着まわし重視で洋服を買うことがなく、毎日、同じ格好だっていいと思っている。かといってスマートショッパーかと言われるとまったくそうではない。思いつきでこれだ!と思うものは買うし、自分のテイストではないと分かっていても平気でトライするし、好きな異性の格好を真似るときもある。つまりは直感型でありながらミーハーな部分もあり、冒険好き。わあ、まごうことなく自分そのもの(2回目)。
「装うことは自分らしく生きること」という言葉は、以前、『英国ロイヤルスタイル』(クレイヴィス刊)という本を出版したときに自分でつけたキャッチコピーであるが、まさにそういうことだと思う。長年、自分で培ってきた「スタンダード」だからそう簡単には変わらないだろうけれど、2年後、総取っ替えになっていた!というのも面白い。
生き方の根底にはいつだって「自由」がある。そういう自分であり続けたいと思いながら、今日もつなぎを着て出かける。
Text : Kaori Watanabe
※掲載商品の販売やお届け予定は変更になる場合がございます。詳細につきましては各商品ページをご確認ください。
※参考商品に関する詳細は、記載の電話番号またはWEBまでお問い合わせください。
Staff Credit
Photography : Akemi Kurosaka
Styling : Yumeno Ogawa
Illustration : Yoko Sakai
Nigaoe : Haru(age9), daughter of Kaori
Edit & Text : Kaori Watanabe