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SHOW

LIMITED ITEM

Rakuten Fashion出店を記念して新たにデザインされた、グラフィック2種を配したアイテムを3/15(月)より期間限定で受注販売。 ※限定アイテムの販売は現在終了しています。

BRAND PROFILE

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1990年、デザイナーの高橋盾が友人とスタートしたUNDERCOVER(アンダーカバー)は、ストリートファッションやアート、ミュージック、サブカルチャーなどの様々な要素をハイエンドファッションにまとめあげ、独自の世界観を持ったコレクションを展開している。2002年より東京からパリへと発表の場を移し、世界でも唯一無二の存在感を放っている。2021年3月、2021-22 Autumn/Winterで「by R」に参加し、19年ぶりに東京で単独のショーを開催する。

INTERVIEW

「アンダーカバー」高橋盾 インタビュー

“生”のショーの楽しさ、パワーを伝えたい。

高橋盾

「アンダーカバー」は3月19日、2021-22年秋冬シーズンの「Rakuten Fashion Week TOKYO」期間中にファッションショーを開催する。東京での単独ショーは、2002年秋に発表の場をパリに移して以来、実に19年ぶりのこと。日本発のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R(バイアール)」に参加する今シーズンは、ファッション業界向けと一般客向けの2部制でショーを行ない、同時にライブ配信も予定している。ワールドワイドで確固たるポジションを築いた人気デザイナー高橋盾に、東京でのショーへの思いや今の心境などを聞いた。

19年の時を経て
―今回19年ぶりの単独・凱旋ショーですが、東京でショーを開催するアイデアは前から持っていたのですか?
ずっとパリで発表を続けてきて、東京でショーを行なうという発想はなかったんです。前回の2021年春夏からはパリでのメンズのショーを休止して、ウィメンズのショーを復活させようと思っていたので。ただCOVID-19の影響で、パリへの渡航が難しくなり、振り出しに戻ってしまった。そんなとき「サカイ」の阿部千登勢さんが、同シーズンのショーを東京で開催したのを見て、なるほど、東京で行なうのもアリだな、と思ったのがきっかけです。
―2021-22年秋冬メンズコレクションは、すでにルックブック形式で発表されましたね。着慣れた日常着をツイストした、ウェアラブルな中に驚きを秘めたデザインが印象的でした。今回の東京でのショーではメンズ、ウィメンズのカテゴリーはどうなりますか?
「アンダーカバー」のメンズとウィメンズは、まったく異なる世界観でクリエイションをしています。メンズは日常的に自分が着たい服という視点で作っていて、一方ウィメンズはもっと自分の個人的な追求や世界観から派生したもの。でも今回はブランドとして初めて、そのまったく異質な2つの世界を融合させ、1つのショーとして披露する予定です。毎回攻める姿勢で挑んでいますが、今回もまた新たなチャレンジですね。
エンターテイメント性あるショーに
―「アンダーカバー」のショーといえば、例えば2020-21年秋冬のパリメンズではコンテンポラリーダンスや演劇的要素を取り入れた演出を披露するなど、常にユニークな発表方法を模索していますね。
ただモデルが出てくるだけの、さらっとしたショーは元々興味がないし、エンターテイメントとしてどう見せるかは、自分の得意分野でもあるので。今までいろんなアプローチに挑戦して、勝手にハードルをあげてきてしまっていますが(笑)。今朝も通勤中に、ショー音楽に関して突拍子もないアイデアが降りてきました。そんな風にパッと思いつくのは、大抵「これ無理じゃない?」って周りが思うことだったりするんですけど、縁があれば必ず前進するタイミングがあって、僕の場合そのタイミングが合うことが多い。気持ちが強いからですかね。

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2020-21年秋冬 パリ メンズコレクション

―今、東京でショーを開催する意義について、改めてどのように考えていますか?
“東京で開催”ということに、そこまで気負いを感じていないし、コレクションの発表方法としても、ショーだけにこだわっているわけではない。これまでもオンラインや写真集として見せたこともあるし、色んな手法があると思っています。ただ今回、こういう時期に東京でやるからには、“生”の楽しさ、パワーを伝えたい。洋服が持っている力を感じて、日々の生活の潤いや心の余裕に、少しでも繋げてもらえれば嬉しいです。ライブ配信も含め、特に一般のお客様に楽しんでもらいたいという思いが強いですね。すごく前向きな気持ちです。作る服はあまり前向きには見えないと思いますが(笑)。
―ショー発表と並行して、通販サイト「Rakuten Fashion」で限定アイテムの販売をされるとか。
はい、新しいお客様にリーチできる機会になれば良いなと思っています。
COVID-19の影響、「変化する」ことについて
―COVID-19によって世界全体が一変しました。流行前と比べて、クリエイションや表現方法に変化はありますか。
一時期はまったく異なる世界に移行していくのかなと思ったりしましたが、今となっては僕自身それほど影響がなくて、モノづくりに関しては基本的に変わらないですね。ショーの発表方法にしても、アートや音楽、ヴィジュアルやムービー制作といったファッション以外の活動にしても、今まで何もないときに、わざわざ自分から波を起こしてきた人間なので、変化に対してはポジティブ。自分の活動を広げたり、変化させたりすることは、常に意識的に行なっています。「これでいいのかな?」とふと疑問に思う瞬間が定期的にあって、それで例えば写真集を作ってみたり…。人から期待されていることがわかると、違うことをやりたくなってしまうんです。
―最近では昨年の夏、国内外の豪華アーティストが参加したブランド初のZINE『SN』も発表していましたね。幅広い分野とジェネレーションのコミュニティをお持ちだからこそ実現できる、実験的プロジェクトにいつも驚かされます。
自分の中では何でもありというか、小学生の頃から興味の対象が広かったんです。映画も音楽もアートも好きで。今思うと、ませていますよね。昔から刺激になる人が周りにたくさんいて、どのプロジェクトも遊びの延長のような感覚です。興味のある人には積極的に自分からアプローチするし、20代の面白い友人もたくさんいます。自分とは違う感覚を持っている彼らは素直に素晴らしいと思うし、同時に僕が20代だった頃のアグレッシブな気持ちを思い出したりしますね。
プライベートの過ごし方
―最近は情報やインスピレーションはどこで得ることが多いですか?
インスタグラムは割と見ますね。最近人とあまり会えないので、友人たちの動向をチェックするのは面白いし、今年の1月から個人アカウントも再開してみました。仕事後は自宅でほぼ毎日、映画を1本見ています。音楽はここ半年くらい新しいものを掘ったりしてなくて、昔のものをひっぱり出して聴いたり。プライベートでは後は本を読むか、絵を描くか…。油絵はまた集中して描きたい気分です。
―時代の転換期と言われる2021年ですが、「アンダーカバー」の次のフェーズはどのように考えていますか?
自分の中で一番大切にしているのは、“今その瞬間”の気分。先のことはそのときにならないとわかりません。今までもこれからも“行き当たりばったり”で瞬間を生きる。その流れが、自分には一番合っています。

Designer

高橋盾

Jun Takahashi

群馬県桐生市出身。1991年、文化服装学院を卒業。在学中、ファッションブランド「アンダーカバー」をスタート。1994年、最初のコレクションとなる1994-95 Autumn/Winterコレクションを東京で発表。2002年、2003 Spring/Summerコレクションにてパリのウィメンズファッションウィークに初参加。その後もパリを中心にコレクションの発表を続ける。2018年にはクリエイティブチーム 「UNDERCOVER PRODUCTION」を発足する。

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BACKSTAGE

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LOOK #1-#27 EVANGELION Collaboration (c)khara

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が先日公開され、大ヒット中の「エヴァンゲリオン」は、世界的に人気を保ち続けるアニメーション作品です。
今回、アンダーカバーとのコラボレーションとして、コレクションが発表されました。