Tシャツ全面に花々が配された、まさに花束のような写真。
でもよく見てください。袖口や脇のミシン目、首元の内側が白いでしょ。
これは白Tシャツの上に、花の写真とともに背景の色を伸ばして、全面プリントするという特別なプリント方法なのです。背中ももちろん同色をプリント。影を巧みに入れたendoさんのアーティスティックな写真を活かすべく、スタッフが知恵を絞りました。
少しストリート感が出て美しい花との不思議なmixテイストのTシャツができました。

考え抜かれた花の構成で、影が立体的に見せている写真です。ピンクや赤の花なのに甘過ぎず、背景の薄い紫色が独特のニュアンスを出しています。

クリエイティブな仕事をしている友人のMACHIさんが、Tシャツに合わせてくれたパンツが最高。
夜の公園にはTシャツと同じ色の花が奇跡のように咲いていました。

花の撮影は、築50年の古民家を改造した趣深いお店の2Fにて。
KOYA STAYFLOWERの中井さんは小さなたくさんの種類の花たちを
この日のために集めてくれました。

まずは大きな白い紙を広げて、片っ端から並べてみる。窓からは燦々の自然光が入る部屋で、果たして自然光で撮る？それともストロボをたく？

目の前のあまりの美しい光景に、写真家はシャッターが止まりません。さまざまな国から来たさまざまな文化を持つ花が並ぶ様は、大きな物語の1章が始まるような感じ。
いろんな花に夢中のendoさんを尻目に、中井さんはさらに次々と生ける、生ける。

そして撮り続けるうちに、だんだん1つの方向に収斂されていきます。
1輪の花の美しさだけではなく、見たことのない世界を俯瞰して作り上げていく。世界で1つだけの花束へ。

こうしてできあがったTシャツは、夜の公園で独特の異彩を放ちます。ぼんやりした月の光に照らされて、小さな冒険がしたくなる。昼間には見られない、夜だけの小さな祝祭を感じるようなTシャツです。