ワークウエアブランドを代表する〈ディッキーズ〉の定番として、長きにわたって愛されているのが、874ワークパンツ。ストリートファッション好きを唸らせる骨太な印象は、ほどよい生地の厚みや太めのベルトループなどのタフネスなデザインからくるもの。コットンとポリエステルを混紡したツイル素材は耐久性が高く、表面には雨や汚れを弾く”スコッチガード”の施しも。ガシガシと穿き込んで汚れても罪悪感の少ない、お手頃なプライスも魅力。

古くから、多くのフレンチワーカーの生活を支えてきた〈ル・トラヴァイユール・ガリス〉に、ジャーナルスタンダードが別注。フロントのメタルフックやシンチバッグなど、クラシックなディテールを踏襲しつつ、国内で洗いをかけることで、日本特有の繊細な色落ちを表現。日常になじむ、洗練のワークパンツが誕生した。

ニューヨーク発の機能的ウエアブランド〈ポスト オーバーオールズ〉がデザイン、オーセンティックなデニムワークウエアでその名を馳せた〈ウェアハウスカンパニー〉が生地の製作と生産を担当。軽やかな10オンスデニムをベースに、ヴィンテージライクなステッチや豊富なポケットの施しなど、それぞれの得意な工程を分業体制で仕上げた1本には、ひときわこだわりが見て取れる。

老舗ブランドが共同製作した”いいとこ取り”なワークパンツにも注目を。ミリタリーブランドの〈アヴィレックス〉は〈ディッキーズ〉の人気モデル「ダブルニー85283」の型をそのまま採用し、ミリタリーウエアのタフな魅力をディテールに託した。中でも特徴的なのは、ベルトループの金具や、後ろのセルフォンポケット下にあしらった両ブランドのネームタグ。ひっそりと佇むコラボレーションの証が、特別感満載！

ペインターパンツやオーバーオールなど、シンプルな作業着から着想を得たコレクションも多い〈アニエスベー〉。機能性に優れた簡素なワークウエアに、フレンチシックなテイストをプラスするのが得意だ。数あるワークパンツの中でも、少しワイドなシルエットは着回しが効く、人気の1本。ネイビーなら、手持ちのジャケットとも合わせやすく、仕事の場面でも活躍してくれそう。

2021年春夏にデビューした〈マテリオ〉。”ヘルシー、コンフォート、リラックス”をキーワードに、歴史的なウエアを現代の日常着として再構築するものづくりが、一目置かれるブランドだ。ワークスタイルの分野で広く使われてきた、少し粗っぽい起毛素材「モールスキン」を、滑らかで肌触り抜群の質感にアップデート。ワークウエアらしからぬ、しなやかな光沢感は、思わず見惚れてしまうほど！スウェットなどのカジュアルなアイテムと楽しめることはもちろん、きちんと感のあるジャケットとも好相性。

ワイルドなレザーアイテムに定評のある〈ショット〉は、近年、カジュアルラインも強化。ブランドの定番品となったワークパンツを60年代のフリスコパンツ風にアレンジして、アップデート。ヴィンテージライクなディテールとして愛されるL型のポケットが、今となっては新鮮で、シンプルなパンツを彩るポイントに。あたたかみのあるツイル素材を採用、太すぎず細すぎずの絶妙なシルエットも自慢。

〈エクストララージ〉のワークパンツは、前面の切り替えデザインや、別色の糸で強調するように縫われたステッチが、遊び心のあるアクセントに。見た目からもしっかりとしたハリが感じられるダック生地は、太めの綿糸を密に織り込むことによって、長く着用できるのが強み。伸縮性も備わっているため、スケートボードやサイクリングなど、気軽なアーバンスポーツの相棒としても、ぜひ！

〈トラディショナル ウェザーウェア〉の「UNIONWEAR」シリーズは、旬の素材＆シルエットを取り入れることで、伝統的な英国のワークウエアを上品にアレンジ。ゆるやかなテーパードのワークパンツは、ウエストに施した2つのプリーツによって、やや太めのシルエットながら、スマートな印象に。凛としたベージュは、白シャツや革靴など、クリーンなアイテムと合わせてスタイリングを楽しみたい。