プロフィール

from editors

ヨコシマは自由の証。

その昔、いくつかの媒体でスナップの連載をしていた。その頃は今以上に、ストリートから独自のトレンドが生まれたり、コレクションからトレンドがまっすぐにストリートに降りてきたりして、それを考察して最低でも2週間に1本、記事が書けるほどに、トレンドというものが元気だった時代。まあ、もちろん、今だってそうなのだが、なにせSNS以前の話なので、流行り廃りが街へ出ればすぐに察知できたのだと思う。カメラ片手に原宿、表参道界隈を歩きに歩き、おしゃれな人たちに声をかけて写真を撮らせてもらう。もともと、読者としてもスナップページが大好きで、人がどんな風に洋服を着るのか、ということに1番興味があるのかもしれない。

ボーダーTシャツは特に女性にとって永遠の定番で、それこそ年齢、テイスト問わずに、いつも手を伸ばせばそこにあるもの、という状態。だからトレンドに浮上となると、特殊な色合わせや着こなしにフォーカスされる。
記憶を辿れば、おそらく2010年頃、ボーダー×柄もののキャミソールドレスが街にわっと増えた時があった。「ヨコシマ・ガールズのドレスアップ」という風な見出しで考察し、確か、ボーダーをまるで無地のTシャツのようにレイヤードすることで、ドレスがセクシーに見えず、柄×柄という難易度の高い(当時は。)着こなしで当たり前のように街を歩く姿は、とびきり自由で強いというようなことを書いた。コラムの担当編集者(女性)から、最後にドカンと話を盛り上げるために「これを書く私も、ヨコシマ歴15年。その強さを武器にコラム連載を勝ち取るほどにライバルを蹴落としてきた。」といういう一文で締めるのはどうかと言われ、ヨコシマ(ボーダー)の持つ強さはそういう強さじゃない!とカンカンに腹を立てて、秒速で断った記憶がある(笑)。ヨコシマは、気負いのなさや自由の象徴なのだ、だから強いのだ!だから永遠の定番になる得るのだ!10年経っても同じことを思っている、これが「スタンダード」の威力か。

しかし、ヨコシマは「スタンダード」になりえても、タテシマ(ストライプ)はいっときのトレンドを繰り返すばかり。これもまた興味深い。やっぱり、ファッションは楽しい。

text : Kaori Watanabe

※掲載商品の販売やお届け予定は変更になる場合がございます。詳細につきましては各商品ページをご確認ください。
※参考商品に関する詳細は、記載の電話番号またはWEBまでお問い合わせください。

Staff Credit

Photography : Akemi Kurosaka
Styling : Yumeno Ogawa
Illustration : Yoko Sakai
Nigaoe : Haru(age9), daughter of Kaori
Edit & Text : Kaori Watanabe

RF mag. 新着記事

もっと見る

トピックス