ハイネックは、ざっくり着られるオーバーサイズが主流。

シンプルなケーブルニットはレイヤード術がカギ。

今年の冬1番のトレンド、“もこもこ”ニット

この冬の注目は、アンサンブル風ニット

柄物なら、ノスタルジックな“北欧風”が気分。

from editors

“フェイクデザイン”ニットとやらを眺めて、考えた。

 スタイリストの小川夢乃さんが集めてくれたたくさんのニットを眺めながら、考えた。ニット、ニット、ニット。それは、冬が始まれば、毎年必ず腕を通す、定番中の定番アイテム。時も性別も年齢も超えてほとんどの人が着るであろうアイテム「定番」でありながら、毎年、色や形を変えてその年の「トレンド」がまあ、出ること、出ること!「サイドに切れ込みの入ったデザインは今では当たり前になったけれど、始まりはフィービー・ファイロがセリーヌで始めたことだよね」とか「今年はモヘアみたいな起毛ものが豊作だね」とか「次はお腹が出るくらいのショート丈が市民権を得そうだな」とかおしゃべりしたり考えたりしながら、無事に撮影を終えた。
 今年の「流行り」ニットで1番驚いたのは、2枚のニットがくっついている“フェイクデザイン”ニット。例えば、ニットの上から、あたかもニットカーディガンを肩にかけているように見える、1枚のニット。もちろん肩掛けしたカーディガンはくっついているだけなので、ずれて落ちることは一生なし。一生、絶妙な位置に鎮座し続けてくれる。ニットと同色のストールがくっついていて、首で一巻きするだけでワントーンの着こなしが完成するニットもある。ニットと冬小物に色をセットアップで買ったかのように見えるが、否。聞けば、こういうギミックのあるニットは働く女性を中心にとても人気があるとのこと。スタイリングをあれやこれやと楽しむより、ただ1枚、さっと着るだけでおしゃれが完成する手軽さがうけているのだろう。

 日本の女性たちは今、忙しい。踏ん張って仕事もしなくちゃいけないし、流行りのものやこともやっぱり楽しみたいし、フェミニズムやサスティナビリティ、政治と、自分の立ち位置を思案すべき社会問題は山積みだし、恋もしたいし(するし)、正確で有益な情報を取捨選択しないといけないし、髪型も変えたいし、ステイホームのために家も整えたいし、などなど&などなど。しのごの言わずに、一発でおしゃれに見えるもの、持ってこーい!フェイクデザインニットを眺めながら、そんな女性たちの声が聞こえた気がした。

text : Kaori Watanabe

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Staff Credit

Photography : Kaori Akita
Styling : Yumeno Ogawa
Hair & Make-up : Yoko Hirakawa〈mod’s hair〉
Model : Aoi Yoshikura
Text : Erina Ishida〈FW〉
Text & Edit : Kaori Watanabe〈FW〉

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