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乙女心と根性、あるいはニットとスウェット。

猛暑は続く中、秋の装いの撮影が始まった。ニットやスウェット、コーデュロイ素材にレイヤードスタイルを撮影しながら、次の季節へと思いを馳せる。まだまだ残暑が厳しいけれど、少しずつ少しずつ、朝と夕方の空気がひんやりしてくる夏→秋の季節の変わり目が私は大好きだ。楽しかった夏休みを引きずりながら、冬支度の準備を始める季節。それが秋。はあ、切ない。はあ、人恋しい。勝手にノスタルジックな気分になり、イヤホンでバラードを聴きながら少し涙ぐんだりして。温かい紅茶を飲みながら大好きだった人のことを思い出したりして。気がつけば、女友達を誘ってカラオケで失恋ソングを熱唱したりする季節である(今年の秋は、カラオケは行けないかもしれないな)。
そんなとき、着たいなあと思うのはやっぱりニット。そういう切ない乙女心をすっぽりと温かく包んで、次へと誘ってくれるアイテムだ。今年は例年に比べ、黄色やピンク、グリーンなど、鮮やかな色が目立つ。実際にニットを身につける季節には、世の中も少しでも明るくなっているといいな。鮮やかなニットは、長年愛用している細身のデニムに合わせてとにかくシンプルに着こなしたい気分だ。

そして勝手にニットをノスタルジックで切ないアイテムに認定しておきながら、実際にかなりの頻度で愛用するのはスウェットである。気楽に着られて、洗濯機でガンガン回せて、多少の汚れも気にならない。なんなら、少しのダメージだって味になってしまう。着古したらパジャマにもできる。所収している大半は古着の霜降りグレーだが、今年はDIESELのパープルのワンピースや、MSGMの赤×水色の2色スウェットのようなポップなのもよさそう。オーバーサイズのスウェットにロング丈のプリーツスカート、足元はハイカットのスニーカーかな。

理想と現実。繊細な乙女心と日々を生き抜くたくましき根性。バランスよく両手に抱えて、2020年秋も前向きに生きていきたい。

text : Kaori Watanabe

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Staff Credit

Photographer : Masaya Takagi
Hair & make-up : Ryoki Shimonagata
Stylist : Yumeno Ogawa
Model : AN, Makito Uchida
Edit&text : Kaori Watanabe

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