〈ポール・スミス〉らしいマルチカラーストライプを配した、オーバーサイズのカーディガン。ゆったりと羽織れる1枚に、シアーなプリーツシャツを忍ばせて、縦のラインをリンクさせる遊びを効かせて。肌触りのいいシルク素材のワイドパンツは、先述のシグネチャーを繊細なドローイングタッチで表現している。ドローストリング仕様のウエストでリラクシーな穿き心地を叶え、エフォートレスな着こなしの名脇役に。

2025-26年秋冬コレクションの中心的なモチーフとして登場した「フィールド フラワー」。ポールの父であり、アマチュアのカメラマンでもあったハロルド・B・スミスが撮影した野生のデイジーの写真をもとにした花柄は、男女ともにスタイリングの核となるしなやかなジャケットをはじめ、シャツやカットソー、パンツなどに落とし込まれた。メンズは大胆に全身で、ウィメンズは鮮やかな色を差した装いで、今季ならではのカラーパレットやテーラリングの美しさを存分に堪能したい。

モノクロのポートレートフォトやドキュメンタリーフォトをコラージュしたシャツも、ポールの父・ハロルドの作品からインスパイアされたもの。ベースには先染めのピンストライプが織られ、印象的なプリントを際立たせる。襟元にべっ甲柄のボタンでさりげないアクセントを効かせるなど、1枚でサマになるデザインがミニマルなスタイルを好む大人にも寄り添ってくれる。

ファブリックやシルエットが美しいシャツを、ユニークなデザインで楽しめるのも〈ポール・スミス〉の魅力のひとつ。ウィメンズは、ポール独特の愛らしいタッチで描く野生動物のイラストがプリントされた1枚を。メンズはダークトーンの繊細なラインが走る、シックなマルチカラーストライプをチョイス。ともに適度なハリがあり、薄くて軽いコットンタイプライター素材によってリラックスした着心地を叶える。

イギリスの伝統的な蛇腹楽器「コンサティーナ」に着想を得て、マチがアコーディオンのように伸縮する牛革のトートバッグ。ブラウンのサイドには、赤と黒、黄色といったアイコニックなストライプを表現する配色が。ラップトップPCやA4資料などがすっぽりと収まる縦長シルエットで、荷物を入れれば色鮮やかなコントラストカラーが主張する。しっかりと自立するうえ、ハンドルも程よい長さに設定され、デザインも使いやすさも抜群。

絵の具が流れ落ちるような曲線を描く、スワール柄をプリントした新作レザーグッズも登場。すべてのアイテムにカーフスキンを採用し、内側はバーガンディカラーの艶やかなスムースレザーで仕立てることで、柔らかい手触りと高い耐久性を実現した。カードスロットやポケットなど、用途に応じて使いやすい機能を備えた、名刺入れ、長財布、革小物の3点がラインナップ。